2017-01-09から1日間の記事一覧

ホルヘ・ルイス・ボルヘス「バベルの図書館」 ー 小説それ自体が美しいということ

書評ブログを始めようと思った時に、まずは自分が最も好きな小説を上げようと思いました。最も好き、と言っても1つに絞るのは難しいのですが、その時に頭に浮かんだのが「バベルの図書館」が入った「伝奇集」という短編集でした。ではなぜそうしなかったの…

コーマック・マッカーシー「越境」 ー もはやロマンとかの枠にない放浪

コーマック・マッカーシーの「越境」、国境三部作の2作目で650ページの大作です。面白かったから2日で読み終わったけど、内容はかなり哲学的で、登場人物の語る内容を細部まで読み解こうと思えばそれなりの時間がかかると思います。 越境 (ハヤカワepi文庫…